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バヤン・ウルギーの博物館

8月24日 水曜日 (5)
チャイルドたちと別れた一行は、バヤン・ウルギー県博物館へ連れていってもらった。
博物館

でも、中はずいぶん薄暗い。あっそうか、日中はずっと停電なのだった。

上の階は窓もあるのでまあ見られるが、1階の展示室は真っ暗。だから「入場料を半額にしてもらいました」とのこと。

携帯LEDライトを持っている人たちがいたので、彼らにくっついて、1階の展示室に「肝だめし」に行く。本当に真っ暗だから、ライトを当ててみないと何が現れるかわからない。カワウソだとか、大きな鹿(トナカイ?)とか、鷹とか、オオカミとか、獣の剥製がいっぱい。ここは自然史の展示室らしい。肝だめしには最適だ。

2階以上は、カザフ族の歴史と暮らしの様子がわかる生活道具や、衣装、楽器、馬具などが展示されている。乳からバターをつくるための鍋に、かき回し棒とか。ラクダ用の鞍とか、親羊に赤ちゃん羊をくくりつけるネットみたいなもの(たしかそうだったと思う)もあった。

「美術館や博物館では写真を撮ってはいけない」というのが頭にしみついているから、カメラは遠慮したが、どんなものが展示してあったか、日を経るごとにどんどん記憶が薄れていく。撮っちゃってもよかったかなあ?

その代わりにといっては何だけど、博物館のおじさんとは、ツーショットで写真を撮ってもらった。小柄なおじさんは日に焼けた日本人みたいな顔をしていて、おとなしくて優しそうな人だった。ウランバートルでもバヤン・ウルギーでも、モンゴルの男性はすごく無口で優しそうな印象を受ける。
博物館のおじさん

博物館にはお土産コーナーもあって、フェルトでつくられたバッグとか、おじさんがかぶっていたような帽子とかを売っていた。

これから寒くなる季節でもあり、頭部が寒々しい義父に買っていこうかなあと、帽子を1つ手に取って見ていたら、おばさんたちが3、4人、ばーっと寄ってきて、たちまち囲まれてしまった。売り子にしては数が多いが、もしかするとこの人たちが作り手でもあるのかもしれない。ワールド・ビジョンの現地スタッフのKLさんも応援に(?)きてくれた。

私がそのとき見ていたのは、やわらかくて、折りたたんでスーツケースに乱暴に詰め込んでもよさそうな帽子だったのだが、おばさんたちは「それより、こっちの方がモノがいい」と言って、1ランク上の帽子を薦めているのだった。

「こっちの方がモノがいい」という理由は残念ながら忘れてしまったが、たとえば「そっちは機械で刺繍したやつだがこっちは1つ1つ手作りだ」とか、そういった類の、作品のクオリティにかかわるまっとうな理由だったことは記憶している。

たしかに、薦められた帽子の方が、いかにも上等そうだ。値段もさほど高くはない。でも、かっちり形ができていて、持って帰るのにはかさばるし、型崩れも心配だし。うーん、どうしようかなあ。

KLさんに
「I wanted to buy one for my father-in-law... (義父に帽子を買おうかと思ったんだけど…)」
と言いかけると、彼女は顔をほころばせて
「Yes, I know your father-in-law! (ああ、あのお舅さんね!)」
と言った。

そうだった。このKLさんこそが、いつも私がビェナラ宛てに書いている手紙を、カザフ語に翻訳してくれているスタッフなのだ。

「I knew you the moment I saw you at the airport! (空港で一目見て、あなただとわかったわ!)」
ときのう言われて、赤い糸ででも結ばれているのかと一瞬面食らったが、考えてみればそれは当たり前のことだった。

私はいつもビェナラ宛ての手紙の中に、文章に関係のある写真を挿絵みたいに入れてプリントしている。だからKLさんは、手紙を翻訳しながら、否が応でも私の顔を繰り返し見せられているのだ。

私だけでなく私の家族や親戚の顔も、最近どこに出かけてどんなものを見たかとか、実家のあばら屋までも、KLさんにはすべてを知られているというわけだ。キャッ、恥ずかしい。

そうこうしているうちに「行きますよ!」とスタッフに呼ばれて、慌てて博物館の建物を出ると、みんなすぐそばにある小さなトレーラーハウスみたいなところに入っていった。そこも同じようなお土産屋さんで、同じようなものが置いてあるのだった。

何だ、どうせお土産屋さんにくるのだったら、さっきのおばさんたちから買ってあげればよかったな。せっかくいっしょけんめい薦めてくれたのに…。

何となくおばさんたちに悪いような気がして、結局そこでは何も買わなかった(まあ、もともと何も買うつもりはなかったのだけど。トゥグリクは初日の買い物で使い果たしてしまったしね。)

お土産屋さんの入り口付近に、こんな看板というか宣伝用の幕が貼ってあった。カザフの民芸品に興味がある方はアクセスしてみてください。刺繍が美しくて見るだけでも楽しいです。
(写真をクリックするとサイトに飛びます。)
カザフクラフト・コム


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※ワールド・ビジョン「モンゴルを知る旅」のツアー報告とスライドショーは、ワールド・ビジョン・ジャパン の こちらのページで見られます。


どんどん続きます。 by たびたま


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