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ナショナル・オフィス見学

8月22日 月曜日 (3)

●本日の予定
午前中はナショナル・オフィス見学。
午後はきのうに引き続き、ハイラアストADPの見学(保健・教育分野)。

ただし、きょうの予定は予定通りにはいかないかもしれない。というのは、韓国の大統領がウランバートルに来られるため、ウランバートル市内では大規模な渋滞が予測されるからだ。週末に入国した私たちは、まだウランバートルの本格的な通勤ラッシュを知らないが、通常のラッシュ時よりもっとすごい渋滞になることは大いに考えられる。

モンゴルは韓国とのつながりが強いらしい。私たちが乗っているバスも韓国のだし、デパートの食品売場でも韓国製の食品がすごく多かった。韓国の国旗もあちこちで見かける。いろんな分野で、韓国企業がどんどん進出しているようだ。

●ナショナル・オフィス
世界約100カ国にあるワールド・ビジョンの事務所は、募金を行って支援活動をする側か、支援を受ける側かによって「サポート・オフィス」と「ナショナル・オフィス」とに呼び分けられている。世界最大のサポート・オフィスはワールド・ビジョン・US。ワールド・ビジョン・ジャパンもサポート・オフィスの方だ。しかし支援する側とされる側の間に上下関係はなく、対等な「パートナー」である。世界に広がるパートナーたちが、世界全体のために連携し、協力し合って活動しているのだ。

曇り空の下、ナショナル・オフィス発見。
ナショナル・オフィスが入っているビル

ワールド・ビジョンの看板 モンゴル・バージョン。ちょっと新鮮だ。
ワールド・ビジョンの看板

定員に達すると「Full」と表示されるエレベータ。どこかの階で満員になったら、エレベータを待っている他の階でも表示されるのだろうか。途中で人が乗り降りするたびに「Full」表示も消えたりついたりするのだろうか。そんなどうでもいいことを考えながら、空になって降りてきたエレベータに乗り込み、階上のナショナル・オフィスへ向かう。
満員です

オフィスの窓からの眺め。市街地からはみ出した木造家屋やゲルたちが、丘の上にびっしりと張り付き、さらに上へ上へと増え続けている。モンゴルはこんなに広大な国なのに、ウランバートルは「土地不足」にあえいでいるのだ。
増え続ける家たち

ナショナル・オフィスのスタッフは、マレーシアやガーナなど、出身地も多様。ガーナの人は、2年前に福島で農業を学んだという。男性は大抵カジュアルな服装だが、女性はかなりおしゃれな人が多い。職場でも繊細なアクセサリーをしているし、このままパーティに出てもよさそうなドレスをさらりと着こなしている人もいる。「何か質問は?」と促されたので、女優さんみたいにきれいな女性スタッフに向かって「モンゴルの働く女性はいつも職場でそんな素敵な服装をしているんですか?」と、NGOの仕事にまったく無関係な(失礼!)質問をしたところ、「まあそうですね」と笑って答えてくれた。

さらに驚いたのは、モンゴルでは女性の方が男性より高学歴なケースが多いとのこと。男の子は家計の担い手として期待されており、働けるようになるとすぐ働きに出るが、女性は比較的高度な教育を受けさせてもらいやすいのだという(もちろん、みんながみんなそうではないだろうが)。

お仕事中のスタッフ。地方へ出張している人や、お休みをとっている人もいるので、普段より人数が少ない。
お仕事の様子


●ワールド・ビジョンとキリスト教
ワールド・ビジョンの大きな特徴は、「キリスト教精神に基づいて」活動する国際NGOである、という点だ。支援地域の教会とも横のつながりを築いており、その際、カトリックとかプロテスタントとか、その他宗派によって区別はしないらしい。ただ、いわゆる「カルト」とは一線を画しているそう。さらに、キリスト教徒であろうがなかろうが、スタッフには定期的に(週1だったか月1だったか)聖書を読んでキリスト教の勉強をする時間がつくられているということだった。

あとで同行スタッフのSさんに「支援地域あるいはスタッフ個人の宗教によっては、キリスト教の勉強をしなきゃいけないと言われたら反発もあるのでは?」と聞いてみた。「いい質問ですね」と前置きしてSさんが語ってくれたところによれば、たしかに地域によっては、キリスト教を看板に掲げているだけで「出ていけ!」と言われ、支援活動そのものを拒絶されてしまうところもあるそうだ。そのようにキリスト教に反発を感じるような相手に対しては、キリスト教を押しつけることはせず、相手の信仰と通じる部分を探りながら、「お互いの理解を深めていきましょう」という姿勢で接するのだという。

また、「キリスト教精神に基づいて」の活動とはいっても、あくまでワールド・ビジョンがそういう団体である、というだけのことであって、支援活動を通して「布教活動」を行うわけではない。この点は重要だし、誤解のないようにと気を遣っているらしく、Sさんも強調していた。


●スポンサーからチャイルドへの郵送物
スポンサーからチャイルドに送られてくる郵便物は、すべてナショナル・オフィスで仕分けされてから各ADPに送られ、各ADPのスタッフが翻訳作業などを行って、チャイルドのもとに届けている。郵便物を整理する棚はADPごとに分かれているというので、わたしたち日本のスポンサーから送られた郵送物が保管されている棚を見せてもらった。すでに仕分けが終わったあとらしく空っぽだったが、日本のスポンサーからのお手紙は、他の国に比べても群を抜いて数が多いのだという。お金だけの支援じゃなく、心でもつながりたいという気持ちが強いのだ。きっと。言い換えれば、スポンサーがチャイルドを一方的に支援するだけではなくて、スポンサーもまたチャイルドから与えられているということなのだろう。
棚

ただ、チャイルドを愛するあまり、大量のプレゼントを一度に小包で送ったりするのはやめた方がよい。ワールド・ビジョンでは、チャイルドに送るものは「定型封筒に収まるサイズで」とスポンサーたちにお願いしている。大きな荷物は、受け取る際に料金を請求されて相手に迷惑をかける場合もあるし、スポンサーによってプレゼントにあまり大きな差があると、チャイルドの周りの人間関係に望ましくない影響を与える恐れもあるからだ。それに、治安の悪い地域なら、そのまま盗まれてしまうかもしれない。私も、もう何年も前、かつて支援していたチャイルドにTシャツなどの衣類を送ったことがあり、そのときはチャイルドは喜んでくれたのだが、相手に迷惑がかかる恐れがあるとわかってからは、シールとかハンカチとか、ささやかなプレゼントを手紙に同封するだけにしている。そもそも、豪華なプレゼントなんか入ってなくても、スポンサーが自分のことを心にかけてくれていることがわかるお手紙が届くだけで、チャイルドはうれしいはずだ。


●おまけ
問題: この大樹の絵のようなものは何でしょう。
この樹なんの樹きになる樹

答え:チンギス・ハーンのファミリー・ツリー。

この写真では細部にピントが合っていなくてよくわからないが、太い幹の部分は直系の子孫を表し、そこからさまざまに枝分かれして、細かい小枝の先の先の先の先までびっしりと、ハーンの傍系の子孫の名が書き込まれている。

マネージャー(だと思う)のオフィスの中を見せてもらったとき、壁にかかっていた。
「Excuse me, is this Chinggis Khaan's family tree? (チンギス・ハーンの家系図ですか?)」と尋ねたら、「Yes! Why, how did you know that? (何でわかったんだ?)」と、すごくびっくりされた。

だって「チンギス・ハーン」って書いてあるもん。( ̄▽ ̄)
キリル文字

ほらね、文字の読み方を勉強すると、いいことがあるのだ。
たんに「気分がいい」というだけですが。

モンゴルでは、行く先々でハーン一族の肖像を目にした。さすが国の始祖。それにしてもものすごい子孫の数だ。


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※ワールド・ビジョン「モンゴルを知る旅」のツアー報告とスライドショーは、ワールド・ビジョン・ジャパン の こちらのページで見られます。


どんどん続きます。 by たびたま


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