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シンガポールの紳士

8月22日 月曜日 (2)

シンガポールの紳士
同室のK嬢と連れだってきのうと同じレストランに降りていくと、お客さんがいっぱい。同じツアーの参加者が座っているテーブルはどこも満員だ。

ふと見ると、4人がけのテーブルに1人で食事をしているスーツ姿の中年男性がいる。中肉中背、田山涼成と名前は知らぬが韓国のイケメン俳優を足して2で割ったような風貌のその人は、一見日本人に見えた。

「おはようございます」と声をかけたが、相手はいささかとまどっている様子。慌てて、英語で「Good morning, may we join you?(ご一緒させていただいていいですか?)」と尋ねると、その人は、自分の隣には友人がくるから、向かい側にお座りなさい、と快く勧めてくれた。

テーブルの確保ができたので、安心して食料を確保しに行く。

今朝はサービステーブルにティーカップが1個もない。しかも、きのうは常時1人2人はうろちょろしていたスタッフが、きょうはまったく見当たらない。待ちに待ってようやく1人つかまえ、飲み物のテーブルを指さしながら「There are no cups left. We need new cups. (カップがないですよ)」と言うと、彼女は「ええ、そうでしょうとも。いつものことよ」とばかりに心得顔でうなずいて奥へ引っ込み、しばらくたって戻ってくるや、「はいどうぞ」とにっこり笑って2個のカップを差し出した。思わず「2個だけかい!」と、K嬢と2人でつっこむところだった。

日本ならトレイごと補充するところだが、忙しくて汚れた食器を洗うのが間に合わないのだろうか。あるいは極力汚れ物を出さないためのモンゴル方式か。ま、自分のカップさえ手に入れば文句はないんですけど。

相席をお願いした男性は、シンガポールのビジネスマンであった。ウランバートルへはお仕事の取引で来ているのだという。物静かで礼儀正しく、無口だが話しかけると気持ちよく会話に応じてくれて、たいそう品のよい紳士だ。

K嬢が、シンガポールにある、高層ビルの上に船が乗っかっている建物を知っているか、と身振り手振りを交えて尋ねていた。SMAPのTVコマーシャルのロケに使われたところらしい。シンガポールの紳士によると、それはホテルで、とてもゴージャスなカジノがあるのだそうだ。
※私は知らなかったが、あとでググってみたら、マリーナ・ベイ・サンズ・スカイパークという、すごく有名な施設らしい。

話をしていくうち、彼は日本語をちゃんと習ったことがあるのだということがわかって驚いた。
「日本語の学校に行ったのですが、それきり使うことがないので、今はすっかり忘れてしまいました。オハヨウゴザイマスはわかります。コニチワ、わかります」

こんな素敵な紳士がせっかく日本語を勉強してくれたのに、それを生かす機会がなかったなんて、日本人としては残念だなあ。日本相手のビジネスは、うまくいかなかったのだろうか。

紳士は食事を終えてしまったが、とうとうお友だちは現れなかった。「それじゃ、私はこれで」と立ち上がって折り目正しく会釈をし、にこやかに「Enjoy your breakfast.」の言葉を残して彼が去った後、「しまった、一緒に写真をとればよかった!」とK嬢と2人、ひとしきり悔やんだのだった。

そんなわけで、ネットで田山涼成さんの写真を見ながら、記憶を頼りに描いたその方の似顔絵。トップの薄さ具合が微妙なところだが、もうちょっとイケメンだった気もする。

楽しい朝食のひとときをありがとうございました。


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※ワールド・ビジョン「モンゴルを知る旅」のツアー報告とスライドショーは、ワールド・ビジョン・ジャパン の こちらのページで見られます。


どんどん続きます。 by たびたま


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