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関所抜け 江戸の女たちの冒険

関所抜け 江戸の女たちの冒険
「入り鉄砲に出女」を何よりも警戒していた江戸の関所。
女性の旅人には、衣服のみならず髪も解かせるなど、たいへんに厳しいお取り調べがあり、なかなか通してもらえなかったらしい。

――という情報は、江戸時代の庶民にも広く知られていたようで、関所近辺では、そんな話をあれこれと聞かせて旅人を怯えさせ、高い料金を取って裏道を抜ける手引きをする人たちが、うようよいたようです。

が、実際には、厳しいお取り調べを受けるのは、主として武家の女房。人質として江戸に留め置かれている大名の奥方が逃げ出すのを防ぐのが目的だから、どこからどうみても庶民とわかる人たちには、それほど厳しいご詮議はなかったそうです。あったにしても、取り調べ官にちょこっと袖の下を渡しさえすれば、すんなり通してくれたそうで、馬鹿高い料金を取られて難儀な山道を隠れ通るより、金を払って関所を通る方がはるかに楽な場合も、少なくはなかったとか。

旅慣れた人は、そんな事情も相場もわかっているので、ぼったくり手引き屋にも雲助にも引っかからない。いかにも初めて旅に出てきました、という風の人たちが、ターゲットにされていたんですね。

この本は、秋田の於以登(おいと)さんという裕福な中年女性が、友人の女性と、荷物持ちの男性2人を引き連れて旅をしながら記録していた出費ノートをもとに、その足跡をたどり、当時の庶民の旅行事情をひもといています。最初はおっかなびっくりで生きた心地もしなかったであろう関所抜けにも、旅を続けるうちに慣れていく様子が見えてきます。

ときには(自分もしくは連れが)病気になったために、小さな町で何日も足止めを食うこともあり。川の渡しが、女性の旅人にとってどんなに大変でお金のかかることだったか。トイレのない当時の船の旅が、女性にとっていかにきついものだったか(だから、時間がかかって大変でも、なるべく陸路を選ぶ)。お金を払って乗車券を買いさえすれば、眠ったまま目的地まで連れていってくれる現代の旅からは想像もできないいろんなことが、当時の旅する女性の視点で見えてきます。

旅の終盤、日増しに雪が降り積もる中を、北国の我が家へ1日も早く帰り着かなければと、毎日何度ももわら靴を履き替えては、昼も夜も強行軍で歩き続ける彼女たちの姿が目に浮かび、果たして無事に生きて帰れるのかとハラハラドキドキ。純粋に好奇心から読みはじめた本でしたが、予想外に感動させられました。


きょうもありがとう by たびたま


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