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華氏451度

Fahrenheit 451
このペーパーバック(↑)を差し上げます。少々古びてページが黄ばんではおりますが、書き込み等はしておりません。ご希望の方は、右のサイドバーからメールください。(タイトルに F451 と書き込んでください)。早い者勝ち。日本在住の方のみ。もらい手がなければ1ヶ月後に処分します。 by たびたま

もう何年前になりますか、
今のように本をネットで簡単に購入できる環境が整っておらず、一方まだ東京都心へ出かけるのがさほどおっくうではなかった頃、できたばかりの新宿高島屋タイムズスクエアへちょくちょく通って、紀伊國屋のワゴンセールでペーパーブックをまとめ買いしたうちの1冊。

今でこそ、Amazon.comで、図書館から流れてきたようなのが、安いときは1円(+配送料)で購入できますが、サービスが始まった当初は、アマゾン・ジャパン、Amazon USA……などと会社が分かれていて、洋書は別サイトから注文しなければいけませんでした。海外から送ってくるのでそれなりに時間もかかり、たしか配送料も海外からの発注は別料金だったような記憶があります(いや、当然そうでしょう、常識的に考えれば)。トラブルが起こったときには当然英文メールでやり取りしなければならず、それもまた「インターネットのおかげで個人でも国際的に買い物ができるようになった」ことを実感できてエキサイティングな経験ではあったのですが。

そのアマゾンを使うようになる前は、もっぱら紀伊國屋のブックサービスを利用していました(何しろ、日本語でちゃんとした領収書を出してくれますから)。利用し始めた頃には、「本を宅配してくれるなんて、便利なサービスができたものだ」とすごく嬉しかったのを覚えています。あれからまだそう長い年数が経ってはいないのに、今や生活に関わるあらゆるものが家に居ながらにしてネット購入できる。隔世の感がありますね。

話がそれましたが、とにかく、まともに買うと洋書は高いので、当時は、本屋で安売りを見つけると、面白そうなのを適当に選んでまとめ買いするのが常でした。が、そういう買い方をした本は、何冊か読んだところで、他に面白そうな本を見つけたりして、残りはだいたい「積ん読」になってしまうものです。若い頃、英文学の授業で推薦図書リストに入っていたからというので頑張って買い込んだペンギン・クラシクスなんて、読んだものの方が少ないくらいです(だって何が書いてあるんだかわからないんだもん)。そんなわけで、その後ずっと本棚の奥で忘れられていたのを、先日、ようやく、「ああ、こんなのあった」と、引っ張り出して読んだわけです。

ブラッドベリの作品は、子どもの頃に1冊か2冊、詳しい内容は忘れたけれど、子どもが出てくる何か空恐ろしい印象の本を読んだことがある、という記憶があるくらいで、恥ずかしながら、これが世界中に信奉者がいる超有名な小説であることも知らなかったし、トリュフォーの映画も見たことがなく、マイケル・ムーア監督の「華氏911」のタイトルがこの本にちなんでつけられたというのはどこかで読んだけれども、なるほどそういうわけだったか、ということも、読んでみて始めて納得した次第。

架空の未来社会が舞台になっており、そこではファイアマン(fireman)が、文字通り火をつけるのが仕事、というのは、のっけからなるほどと膝を打ちましたが、日本語だと「fireman」=「消防士」になってしまうから、何か新しい訳語を宛てるしかない。せっかく面白いキーワードなんだけどなぁ。訳書ではどうなっているんだろう?(えーっ本当に知らないの、と言われそう。お恥ずかしい)。

本を読むことが禁止され、映像や音声で刺激的かつ楽チンな情報ばかり与えられて、すっかりバカになってしまった人間たちの社会を描いたこの小説、自分の未来(いや、現在?)を予言されているようで、読んでいるうちに顔が熱く、背筋が冷たくなってきたのでした。

ちなみに、タイトルの「華氏451度」は、紙が燃え始める温度。この作品に出てくる「ファイアマン」という職業は、いわば「焚書係」なのです。ご近所さんからの密告で、あの家は本を隠し持っているらしいという情報が入ると、家人はたちまち警察に逮捕され、家は隠し持った本もろとも、駆けつけたファイアマンたちに、よってたかってホースで灯油をじゃぶじゃぶかけられて火をつけられて、あれよあれよと見ている間に灰にされてしまう、というシステム。

たとえその場からは逃げおおせても、麻酔注射を装備し超高性能の追尾機能を持つ警察犬ロボットに地の果てまでも追いかけられ、上空からはヘリで追跡されて、最後はまず間違いなく御用となって、冤罪であろうがなかろうが関係なし、裁判にもかけられず、即座に精神病院に隔離されるか、最悪の場合、その場で焼き殺されてしまうことも……? あな恐ろしや。

ブラッドベリの追記によると、もともとのタイトルは「The Fireman」で、本全体の分量ももっと少なかったようです。初稿の完成までに要した時間は、たったの9日間。コインを入れると30分だけ動く大学図書館の貸しタイプライターを使って、猛スピードで書き上げたのですって。まさに「時は金なり」ですね。お役所などにも30分ごとに課金されるシステムを導入したら、山のような案件が恐ろしく効率的に片づくかも。




子どもたちよ、ゲームもいいけど、本は面白いぞう! by たびたま

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