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早く家に帰りたい(1)

「お話し相手」――というか

ほとんど 「お友だちの家に遊びに行く」
みたいな感覚で(笑)
たびたまが通っている お年寄りの施設

いろんな方が いらっしゃいます

先日 Mさんという女性に 声をかけたのですが
そのとき Mさんは ものすごく怒っていました

顔を真っ赤にして 唇をわなわなふるわせて
あれこれと 言っていることは 認知症があるので
やはり ちょっとつじつまが合わないのですが
要するに
「なぜ わたしが
こんなところにいなきゃいけないの
早く家に帰してよ 何で手続きしてくれないの?」

ということのようです

「帰宅願望の強いお年寄り」
と言ってしまえば それまでなのですが
本人の頭の中では だまされて
「こんなところ」に連れてこられて 置き去りにされて
閉じ込められて これからどうなるのかわからない
という状況なのですから
それはもう どんなにか不安で 苛立たしいことでしょう

でも いつもいつも 怒っているわけではないんです
たびたまがお話し相手をした このときは
たまたま Mさんが席を外していたあいだに
同じテーブルにいた ほかのお年寄りたちが
リハビリか何かに 連れていかれたらしく
戻ってきたら だれもいなくなっていて
「自分だけ置いていかれた」
と感じたことから 怒りモードに入ってしまったようです

Mさんの憤[いきどお]りは
周囲の人間から見ると 理屈が通っていないのだけど
本人は 論理のつながりが途切れた世界で
必死に 不安と闘って 自分なりに 考えて
いっしょけんめい 最善を尽くしているんですよね



たびたまも よく そんな夢を見ます

夢の中で たびたまは たいへん不当な扱いを受けていて
そのことを 責任者に 必死に訴えているのだけど
相手は そっぽを向いて
ぜんぜん話を聞いてくれないんです

「何で無視するの?」と 腹が立って たまらなくて
大声でわめいて 両手をぶんぶん振り回して暴れて
本当に身体が動いて それでびっくりして目が覚める
というようなことが たびたび あります

怒っているときの Mさんの気持ちって
きっと あんな感じなんだろうな



「帰してくれないんなら 勝手に出ていくわよ
タクシー代くらいあるんだから」

と Mさんが 手提げを握りしめます

「Mさん でも ここ田舎だから・・・ タクシーつかまるかなぁ」

「そんなの 電話で呼ぶわよ」

「でもねぇ このへん 公衆電話も ありませんよ
それに だまっていなくなったら みんな心配するし・・・
子どもさんだって 心配なさるでしょう?
お母さんのこと よろしくねって
ここに頼んでいかれたんでしょうから・・・」

「頼んでなんかいない 勝手に入れられたのよ
あたしがここにいるなんて 子どもは知らないわよ
知ってたら 迎えにくるはずでしょう
ねぇ あんた 連絡とってよ
○○って名前なのよ」


「わかりました ○○さん ですね」
と 手帳を取り出して メモを取るふりをします

「お願いね お願いね
家は△△にあるのよ ××の近くよ」


それまでは プイッとそっぽを向いていた Mさんが
たびたまの目を見て 手を取って 頼むのです

「わかりました
あとで 施設の方に聞いてみますね
早く 子どもさんと連絡がとれるといいですね」

それから しばらく ほかの方のお話を聞いて
帰りぎわに またMさんのところに行くと
さっきとはぜんぜん違う にこにこ顔に
戻っていました

お友だちがテーブルに戻ってきて
ご機嫌が直ったようです
怒っていたことも 忘れてしまっているみたい(笑)

「Mさん 笑顔の方が うんといいですよ
Mさん 美人ですね~」

「あら そぉ?
ふふん 美人じゃないわよ」


にっこりしているMさんを見たら
うれしくて
思わず ハグハグしてしまいました

ほんとうに Mさんは美人です
プリプリ怒っていたときには
気がつきませんでしたけど(笑)

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